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朝鮮半島出身の労働者など犠牲「浮島丸」関連名簿を韓国に提供

「浮島丸」は旧日本海軍の輸送艦で、終戦直後の昭和20年8月24日に、京都府の舞鶴湾で爆発して沈没し、日本から祖国に帰る途中だった朝鮮半島出身の労働者など540人以上が犠牲になったとされています。

この浮島丸をめぐっては、沈没後に海軍などが調査して作成した乗船者に関連する名簿がいくつか残されていました。

韓国政府はこうした資料の提供を日本政府に要請し、厚生労働省はこのうち精査が終わった19の関連名簿を5日、韓国政府に提供しました。

浮島丸の犠牲者について厚生労働省は、これまでの調査でほとんどの人の身元は分かっているとしていますが、韓国の通信社・連合ニュースは、犠牲者の遺族が、日本政府の見解よりも多い3000人以上が死亡したと主張していると伝えています。

名簿の提供を受けて韓国外務省は「犠牲者の遺族が、根拠となる資料がないために慰労金の支給の申請を棄却・却下されたケースもあり、支給について再度審査する場合に今回の名簿を活用する方針だ。政府としては、被害者の救済や真相把握などが円滑に行われるよう、引き続き努力していく」としています。

厚生労働省は今後も韓国政府の要請に応じて、精査が終わった関連名簿を提供していくことにしています。

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